1954-07-20 第19回国会 衆議院 農林委員会蚕糸に関する小委員会 第4号
製糸をやるのにどこから幾らで買つた繭だかそれも混同してわからぬ、それで毎日原料を煮繭場へ出しておいて、それが日暮れになつて糸が何匁になつて幾ら荷づくりされたかわからぬ、そんなことで製糸経営はできない。毎日日報を出してやつておるのです。
製糸をやるのにどこから幾らで買つた繭だかそれも混同してわからぬ、それで毎日原料を煮繭場へ出しておいて、それが日暮れになつて糸が何匁になつて幾ら荷づくりされたかわからぬ、そんなことで製糸経営はできない。毎日日報を出してやつておるのです。
紡績の方においては少いと思つて糸を少ししか引かない。そこへ原料がどんどん入つたから、日毛の倉庫に行つてごらんなさい。二年くらいの原毛がたくわえられておる。これは政府の方の責任です。そこでこういう点を勘案して、時期と量の発表を、あまり業界に苦しい目をさせないようにしてやつてもらいたいと思うのですが、その時期と範囲と方法についてどうお考えですか、お聞きしたい。
それほど繭を取扱つて糸の出て来る道程においては、非常に文化の度合いが違う。だから、もし今度出て来る案が、そういつた零細なる製糸家——座繰も製糸家ですから、それらのものに対して非常な弾圧を加えるようなことになるとかわいそうだ。そういうこともやはり政治性として考えなければならぬと思う。だから根本の考え方は、いかに八十万養蚕農家が安定した繭の相場でやつて行けるか。生産原価はどこにあるか。
自分でもつて糸を賞つて来て、そうして織りを下請に出す、あるいはそのできたものを染色加工に出す、どうも織物問屋におきましては、その相手方が割合に小さなメーカーを中心にしてやつておる、そこでこういうような恩典か、現在のところ一応青色申告を基礎にしておりますものですから、織物問居の場合におきましては、ほかの大きな会社のように、大きな整理加工業者を机小にしておらぬから、こういうものには逆に、一律にやるとすると
それは最近地方警察が背後にあつて糸を引いて、警察協力会とか、あるいは警察自警団連合会とか、あるいは警友会とか、こういう機構をこしらえて、その機構がほとんど半強制的に各町村から寄付金をもらつておる。そして自転車を買う経費だとか、あるいは警察署員が地方へ転勤するときの経費であるとかに使われる、そういう例が非常に多いわけです。
そうすると、イギリスにおいても日本においても同じことですが、織物業者は、ああ、そうでございますか、それじやそれに見合う糸を買うて来ましようといつて糸を買うて来て、それを織つて輸出商にまかして出す、こういうことになつている。綿の場合は直接紡績会社に来ます。ないしは輸出商に来ます。そうしてこれは簡単ですよ。三桃といつたらどこへ行つたつてかわらないのです。
ところが最近特に終戦後、最近の状態におきましては、いろいろな金融の面におきまして、又機屋さんの信用状態等の面におきまして、ただ黙つて目をつぶつて糸を渡して、そうして織上つて来るのを目をつぶつて待つているというようなことが必ずしも許されない場合がある。従つて自分が賃織をいたします委託者の立場におきまして、糸を機屋さんに渡します場合、保証金の形でその糸代に該当する手形を受取つております。
これは最近の人絹の傾向といたしまして、だんだん太いものから細いものにかわつて参る、それがだんだん高級の織物ができるという傾向になつておりまして、従つて糸が細ければポンド数が少いというりくつになるわけであります。そういう点もありますが、九五%に下つておる。その結果、今年の計画に対して実績の方は多少下まわつておるという点がございます。
これを輸入いたしまして、工賃が高い高いと言われておるようでございますが、その高い工賃を払つて糸にしたとしても、日本金に直してみてポンド当りどうそろばんをはじき直してみても、これは七百円前後どまりというところがだれしも見る相場でございます。
○森八三一君 その次にお伺いいたしたいことは、非常に農政には明るい大臣でありますので間違いはないことと期待はいたすのでありますが、審議会の運営でございますが、私はこの審議会の構成如何によりましては、第三條で順々に積み重ねて行つて糸の価格というものがきまるんだという建前は非常にきれいにできておりましても、結局営利的な観点から糸というものの最終価格をきめておいて、そうして逆に繭の値段が尤もらしく理論付けられてしまうということになる
それから現在例の、これは戦後におきまする蚕糸業会というものを作りまして、それによつて糸の売買操作をやるということになりましたものですから、この面におきまする利益金は、利益金のうちの、今年の三月から出まするいわゆる価格差益金というようなもの、これらのものは三月から計算いたしますと二十四億ぐらいになろうかと思うのでございます。
それはいろいろ問題がありますが、その中で私特に問題にしたい点は、この法案によつて糸の値段の安定ができるかどうかということについてもいろいろ白波瀬委員、その他専門的な立場から悲観的、必ずしもこれで楽観を許さないという御意見があるようでありますが、そういう糸の値段の安定というよりも、その基礎になるところの繭の値段の安定ということがこの法案で果してできるのかどうかということであります。
○佐竹説明員 これは原則としては、糸を買つて糸を売るわけでございますから、加工ということは大体においてはないわけでございますが、万一包装をかえ、その他荷いたみ等を直すというふうな加工を施さなければならないというような場合に備えたわけでございます。主体はあくまで糸を買い、糸を売るということであります。
幸いに各方面の努力によつて糸等も滞貨が整理されて、今後ある構想をもつて日本の養蚕問題、製糸問題に取組める段階になつたことは非常に喜ばしいことであります。今回蚕糸局長も、今までのような蚕糸局の苦境時代を脱却して、大きな構想をもつて日本での養蚕界をひつさげて行つてもらいたい。こういうふうにまず冒頭にお願いをしておきたいと思うのであります。
レイヨンの製造ではパルプの溶液を白金を交ぜた合金の細い孔から押し出して、これを酸の中に通すことによつて糸にするのでありますが、この合金板が日本でできるようになつたものの、その素材がよくないために苦労すると言つていたのであります。その他鉄鋼材料の品質が悪いので、精巧な機械になると日本製は耐久性が短かいのみならず、能率においても又甚だしく低率であるとのことでありました。
過去にもいろいろ例があつたけれども、製糸家が繭を買つて糸にする。いいときは製糸家はもうかるけれども、逆の場合には養蚕家が非常に迷惑する。従つてこの場合に養蚕家の犠牲においていろいろな問題がかなり起きて参ります。このことを十分ひとつ考えてもらいたいのですが、大臣はそういう点は考えておられるかどうか、まず第一に伺います。
今の状況から行きまして早急にこの一切の統制を外さないと、却つて糸の消費者その他で、十四万の糸を買つて持つておられるかたが痛手を受けることもあり得るということは、今までの統制を、繊維については絹、麻、人絹、スフ等について逐次外して来ましたが、そのときに必ず外した途端には、同時に市価よりも遥かに一遍落込むのが常識でありまして現在十五万円台になつております綿糸が、外したら恐らく十四万円を一回は割るのではないか
これが綿花を仕入れて、織つて糸にして行く間に今度の十四万円に上つて来て、紡績会社の昔の観念の差益というものは、通産省あたりで相当しつかりした数字を把握していると思います。
しかしながら、これは自由経済下におきましては、結局繭の価格というものは、そのときの需給関係あるいは一般の経済界の現象、あるいは金融関係というようなことできまるのでありますけれども、繭の相場というものは一度だけできまるのではないのでありまして、嚴密に申しますならば、繭の高いか安いかということは、それを買つて糸にして売つてみなければほんとうにはわからないのでありまして、繭が高くても糸が高く売れればそれでいいということになりますし
われわれ中小企業家は前金によつて糸を購入し、これにまた約束手形でなければ商品の代金が支拂われない。ちようど行李弁当のごとく、上下で非常な苦境に陥つているということを、当局は御承知になつているのかどうか。もしお知りになつているとするならば、このままでこれを放置すべきであるのかどうか。
そこで現在の考え方としましては輸出を振興するためには、少くとも引合があればそれに対しては應じ得るという形にいたしておきませんと、國内向の需要があるためにその方に糸が全然賣れておつて、糸の引合が起つた場合においてもう糸がないということでは困りますから、やはりアメリカの市況と同時に又國内の方面の需要も全然考えないわけにいきませんが、その間のやはり調節をとり得る組織として、一つの配給統制より外に方法がないのではないかと